EVM ウォレット: 認可ウィンドウ
Ethereum トランザクションには 2 つ目の署名を載せられるフィールドがなく、
ネットワークは PQC の設定をレーンごとではなくチェーン全体に適用します。そのため、
QoreChain の EVM レーンで送信されるトランザクションは secp256k1 のみで署名され、
QoreSign は EVM のハイブリッド署名を提供しません(assertHybridLane("evm") は
LANE_NOT_AVAILABLE をスローします)。
代わりに、ネットワークは、送信者が登録済みの ML-DSA-87 鍵と、そのトランザクション
をカバーする有効な EVM 認可ウィンドウ を持つ場合にのみ、EVM トランザクション
を受け付けます。このウィンドウは、ハイブリッド署名されたトランザクションによって
ネイティブレーンから開かれるため、ポスト量子鍵があらかじめ EVM のアクティビティを
認可することになります。EVM トランザクション自体は secp256k1 のみです。
両方の公開ネットワークがこれを強制しています(プロトコル機能
evm-pqc-authorisation-window。QoreChain SDK の
fetchProtocolFeatures、または /qorechain/pqc/v1/protocol_features で確認できます)。
EVM アカウントの手順
- ネイティブレーンで、アカウントの ML-DSA-87 鍵を登録します
(
buildRegisterPqKeyMessage。詳しくは 登録を参照)。eth_secp256k1アカウントの場合、同じ 20 バイトのアドレスにqor1形式が あります。それをsenderとして使用してください。 - ハイブリッド署名されたネイティブレーンのトランザクションでウィンドウを開きます。 有効期限の高さ、EVM トランザクションの最大数、最大値、そして必要に応じて呼び出し 可能なコントラクトを指定します。QoreChain SDK にはウィンドウ用メッセージの コンポーザーが用意されています。
- ウィンドウが開いている間は、任意の EIP-1193 ウォレットから EVM トランザクション を送信できます。ウィンドウの外、またはその上限を超える場合、ネットワークは それらを拒否します。そのため、secp256k1 鍵だけでは EVM レーン上で価値を移動 できません。
ネットワークが EVM レーン向けのレーンごとの PQC を追加した時点で、QoreSign は 新しいマイナーバージョンでハイブリッド EVM モードを追加します。
MetaMask とその他の EIP-1193 ウォレット
MetaMask などの EIP-1193 ウォレットは、eth_sendTransaction に ML-DSA-87 署名を
追加できません。これらのウォレットでは、ML-DSA-87 鍵を保持するウォレットから開かれる
ウィンドウが利用可能な手段です。